こんにちは、カメライクブログの明です。
早いものでこのブログを作ってから1年が経過しようとしていますが、ブログ記事にアップすることが慣れていないせいか記事のもとになる写真が順番待ち状態です。
コロナでなかなか撮影の仕事はなかったですが、
個人的な知り合いに結婚式の前撮りを依頼してもらったりブログ用の写真を撮りに行ったりと副業カメラマンとしてもそれなりに充実した生活を送れて感謝しております。
今回は、三重県のおかげ横丁周辺に出かけたときに「とうふや」という落ち着いた雰囲気のお店があったので、お店や料理を撮影し、Canon純正の現像ソフトDPP4でモノクロに仕上げてみました。
現像したときに気を付けたことや考えたことを振り返りながら紹介していきたいと思いますので、あまりRAW画像で写真を撮ったことがない初心者の方でも、こんな感じになるのか、と参考にしていただければ嬉しいです。
この記事はこんな疑問を解決したい方にお勧めです。
- モノクロにすると綺麗な写真ってどんな写真?
- DPP4でどうやってモノクロ写真を作る?
もちろん写真を撮られない方でも、見て楽しんでくださる方は大歓迎です。
では、早速いってみようではないか。
最初にカメラ設定を・・・
まず今回は撮影時そのままのカラー写真をBeforeとして見ていただき、
その後モノクロに仕上げた写真をAfterで載せていきたいと思います。
ですので今回は、カラー写真ではなく、モノクロ写真を完成形として見てください。
DPP4の最初の設定値はこちらです。ここからいろいろ触っていきます。
この設定は特に狙っているわけではなく、カメラ設定の初期値と考えてもらって大丈夫です。
明るさ調整:0
ホワイトバランス調整:オート(雰囲気優先)
微調整:なし
オートライティングオプティマイザ:標準
ピクチャースタイル:オート
詳細設定:オール0
シャープネス:アンシャープマスク 強さ4 細かさ4 しきい値4
撮影したままのJPEGカラー写真と、DPP4で現像したモノクロ写真
とうふやの看板
DPP4設定
- 色調整タブ 彩度100→0 (モノクロ)
- 基本的な調整 コントラスト1 シャドウ-3
- トリミング あり
現像のポイント
とうふや、という伝える情報量が少なくて、かつわかりやすいので少し強めにシャドウをかけて文字が濃く見えるように調整しました。
トリミングで看板以外のスペースを無くして、看板だけを際立たせるようにしました。
正面から
DPP4設定
- 色調整タブ 彩度100→0 (モノクロ)
- 基本的な調整 コントラスト1 シャドウ-3 ハイライト-5
- トリミング あり
現像のポイント
シャドウを使って、モノクロ写真の「彫りの深さ」を表現していきますが、あまりやりすぎると不自然になったり、細部がわからなくなったりします。写真によってこの辺り、という塩梅は違いますね。
この写真は撮影している範囲が広いので細かい部分については多少目をつぶって、全体がのっぺりした写真にならないようにしました。
お店が立派な木に囲まれている状態を立体的に表したいと思って調整しました。
この写真でハイライト-5としたのは左上の空がかなり明るくて真っ白だったため、雲の様子を入れたくてハイライト部分を下げています。
正面アップ
DPP4設定
- 色調整タブ 彩度100→0 (モノクロ)
- 基本的な調整 コントラスト1
- トリミング あり
現像のポイント
正面の暖簾の「とうふや」という文字が元の画像以上に暗くならないように気を付けました。
屋根が縦と横に折り重なっている部分でバランスが取れるように、そしてとうふやの暖簾がしっかり目立つようにトリミングしています。
待っている人が少し写ることで、モノクロのなかに温かさを感じます。
軒下の干し柿
DPP4設定
- 色調整タブ 彩度100→0 (モノクロ)
- 基本的な調整 シャドウ-2
- トリミング あり
現像のポイント
まだしぼんでいない柿の艶消しの光沢を残して美しく見せたい、ということでシャドウを少し強めて背後が暗くなるように調整しました。
焦点を合わせた柿の列をちょうど中心にもってきて、テーマが目立つようにすることと、前後の柿の列も同時に入れて遠近感を感じられるようにしました。
柿の列と柱を少し重なるように撮影することで、テーマが強調されるように調整しました。
料理
割り箸
DPP4設定
- 色調整タブ 彩度100→0 (モノクロ)
- 基本的な調整 明るさ-0.33 シャドウ-2
- トリミング なし
現像のポイント
割り箸の雰囲気のある紙質を残したいので明るさをあえて下げ、
おかげ横丁の字と紙の白がしっかりと目立てるようにシャドウを暗く調整しています。
箸のサイズや角度がちょうど気持ちよく画角に収まっていたのでトリミングによる調整はしませんでした。
豆腐料理
DPP4設定
- 色調整タブ 彩度100→0 (モノクロ)
- 基本的な調整 明るさ0.33 シャドウ-3 ハイライト0
- トリミング あり
現像のポイント
今回のテーマはピントが当たっている名物の豆腐だったので、その豆腐の滑らかさが表現されるようにと考えました。
最初はハイライトで豆腐の明るい部分を強調しようと思ったのですが、光沢が出すぎると逆に安っぽい豆腐に見えてしまうのであえてハイライトは0にしました。
それ以外の部分については今回のテーマではないのでシャドウを強めに出して視界から外すようにしました。
正直この写真はどこを切り出すか悩みましたが、上部の窓を完全に切ると光が差し込む元が無くなって良くないので上部をトリミングせず、右と下を中心にトリミングしました。
手前側に中途半端に写っているサラダ鉢が無ければ、さらに引き締まった写真にできたと思いますので、次に手前から相手側の料理を撮影するときには注意したいと思います。
穴子天丼
DPP4設定
- 色調整タブ 彩度100→0 (モノクロ)
- 基本的な調整 明るさ0.5 コントラスト2 シャドウ1
- トリミング なし
現像のポイント
元の画像をモノクロにすると、前面にある穴子天がのっぺり見えたので、立体的にするためにコントラストを足したうえで、彫りが深くなった暗い部分を軽減するためにシャドウを1にして調整しました。
全体的に少し暗い印象となったので明るさを0.5にしています。
右側に写っているお吸い物ののお椀が暗く埋もれてしまわないように調整しました。
今回のまとめ
おかげ横丁とうふやですが、
どこかノスタルジックな雰囲気がありながらも親しみやすい店員さんがおられ、丁寧に接客していただきました。
大通りから少し外れたところにあるので、平日なら人が多いところから少しずれてゆっくりしたい方にもおすすめかもしれません。
こだわりの豆腐と穴子天丼が美味でした。
同じ日の参道周辺の写真も別記事にてアップしていますので、ぜひご覧ください。
今回使用したカメラとレンズ
今回撮影に使用したカメラは、EOS 6D Mark II
今回撮影に使用したレンズは、SIGMA 24-105mm F4 DG OS HSM Art です。
モノクロ写真にして雰囲気をお伝えできればと思いましたが如何だったでしょうか。
皆さんの写真ライフとお出かけに参考になれば幸いです。
今回も見てくださってありがとうございました!
コメント