こんにちは、カメライクブログの明です。
今回は、ちょっと変わった桜の撮り方をRAW現像テクニックとともに紹介します!
いろいろ仕事していたら、夏になってしまいました。来年の春になる前に今年の桜を紹介せねば・・・。
今回はノーマルな写真だけでなく、逆光を利用した写真など、一風変わった写真を作例として紹介したいと思います。
写真を見て楽しんでくださる方、大歓迎です。
ずいぶん時期がずれてしまいましたが、見ていきましょう!!
この記事はこんな方にお勧めです。
- 桜の撮影方法のアイディアを探している方
- ちょっと変わった桜の写真を撮りたい方
- RAW現像をするための設定や情報を収集されている方
RAW現像など後で調整するときの考え方
思った通りの写真にするために、RAW現像ありきで考える
これから紹介するのは逆光など、光の加減を利用した写真ですが、こういう写真を撮るときは一発で綺麗な写真が撮れると思わず何度も何度もシャッターを切った結果、残したい写真があったというレベルで考えています。
また、自分の好きな色が出なかったり雰囲気が出なかったりと、思い通りにならないこともけっこう多いので、RAW現像ありきで撮影したほうが、あとで後悔せずに済んだりします。
もう少し突っ込んだ話をしますと、逆光で桜を撮影した場合、背景が明るいのでどうしても桜の表面が暗くなりがちです。それをコントラストやシャドウ、ハイライトを現像時に調整することで、自分の狙った写真を表現しやすくなると思います。
そのために、私がRAW現像ありきで撮影する場合にいつもしているポイントは以下です。
■あとで調整するときの撮影方法
- とにかく枚数をたくさん撮る
- トリミングする場合を考え、画像サイズを大きめに設定する
- 少し暗めで撮影する
- 時間をかけてRAW現像を楽しむ
とにかく枚数をたくさん撮る
レンズの関係もあって、どのタイミングや角度で光が都合よく写ってくれるかわかりませんので、とにかく枚数をたくさん撮ります。その時に多少画角に入る範囲をずらしながら撮影すると、後で見返したときに選択肢が増えるので良いです。
フレアなども絶妙に入ると美しい、という感覚です。
トリミングする場合を考え、画像サイズを大きめに設定する
このようなことをすると、見返したときに画角内に要らないものが入っていて、この部分だけ美しいとか、不要なものを除去したいと感じることがあります。ですので、私はRAW画像のサイズを大きめに設定し、画像の一部だけでも後からトリミングして使えることを前提として撮影しています。
今回紹介する作例の大半もトリミングで画像の一部を切り取っているものです。
少し暗めで撮影する
少し暗めで撮影するのはRAW現像だと後で明るさ調整ができるからですが、暗すぎると明るさ調整してもいい写真にならないので、いつもよりほんの少し暗めをイメージします。
時間をかけてRAW現像を楽しむ
RAW現像を楽しむことが何より大事かも!
明るさ調整や色温度調整で全体のテイストを決め、シャドウやハイライトで主題を強調し、というような感じでやっていると同じ写真でもいろんな表情が見えて楽しいです。どっちの現像も綺麗だと感じる場合は一枚の写真に絞り込むことが難しいときもあります。
やりすぎると自分の目がだんだん変になってくることもあるので、そういう時は別の人に意見を聞いてみるとか、一日寝て起きた時点で評価してみるようにしています。
(作例)逆光を利用した写真
直接日光を画角内に入れて撮影しています。実際は花びらや枝が光源の上にあるのですが、太陽の光が強いのでそこは全て光の中に吸収されています。右下の桜に紫色のゴーストが出ていい感じです。桜がすごくゴージャスに見えます。
■RAW現像でのポイント
光源の色に合わせて不自然でないように色温度で花びらの色を合わせたのと、花びらの色が明るくなるように明るさ調整やコントラスト調整をしています。
逆光で撮影する効果で、花びらが透けて、桜の儚さを感じます。
■RAW現像でのポイント
花びらの透け具合を調整するために、ハイライトを高めに調整して花びらの薄さを調整しています。
光源は黄色っぽい色、でも儚さを表現するなら青っぽい色で、と思っているので不自然にならないように、光源の色に逆らわないくらいの花びらの青さが出るように色温度を調整しています。
右上から光が直接差し込んでいます。背景の白なのか桜の花びらの白なのか、判別できないくらいのまぶしさが好きです。
■RAW現像でのポイント
この写真もオートで撮影したとき花びらの色が少し黄色っぽくなっていたので、光源の真っ白さに合わせて、色温度で花びらの色が白く見えるように調整しています。
あと、背景の木の色が濃いほうが白さが目立つと考えたので、シャドウを強めて木の色を暗く調整しています。
これはあえてピントを花びらからずらして撮影していますが、1枚の平面に桜を閉じ込めた押し花のような雰囲気が気に入っています。
■RAW現像でのポイント
撮影時にこのような写真の状態はほぼ完成していたのですが、
色温度5300Kくらいで全体がほんのりピンクがかる状態にしました。
また、シャドウを薄くして枝の部分が立体感を出さないように調整しています。
(作例)気に入っている正統派の桜の写真
とはいえ、普通の桜の写真も撮りたいですよね。いくつか気に入っている写真です。
満開のときはどこを切り取っても綺麗なんですが、枝が左から右に流れている部分を撮影しました。
■RAW現像でのポイント
空の淡い青が綺麗だったので、それと色が合うように色温度調整し、花びらにほんの少し青さが出るように調整しています。
また、空と桜の淵が同化するようにコントラスト調整しています。
屋外で普通に桜を撮影しただけですが、スタジオに持ち込んでライトを照らして撮影したかのような、光輝く別世界の花みたいなところが綺麗です。
■RAW現像でのポイント
この写真はもともとかなり明るめに撮影した写真ですが、コントラストやハイライトをマイナスに調整し明るいながらも全体の輪郭が出るように調整しました。
ヒヨドリがとまっていたので、105mmで撮影したうえ、トリミングしています。
バズーカみたいな望遠レンズが欲しいです。
■RAW現像でのポイント
やりすぎ注意ですが、アンシャープマスクの強さや細かさを高めに調整すると鳥の羽の流れがキリっとかっこよく見えます。
今回のまとめ
いかがだったでしょうか。
今回は桜の少し変わった撮り方を紹介しました。光の差し込み方やすこしピントをずらした撮影によって幅が広がりそうですね。
でも正統派な写真を撮影することもお忘れなく!
今回使用したカメラとレンズ
今回撮影に使用したカメラは、
EOS 6D Mark II
今回撮影に使用したレンズは、
SIGMA 24-105mm F4 DG OS HSM Artです。
皆さんの写真ライフとお出かけに参考になれば幸いです。
今回も見てくださってありがとうございました!
コメント