こんにちは、カメライクブログの明です。
あっという間に2022年も梅雨明けし残すところあと半年、、
暑い夏ですが機材担いで写真撮ってますか?
今回からは私自身が撮影した写真を
Canon DPP4を使ってRAW現像やレタッチする工程をお伝えしていきたいと思います。
この記事はこんな疑問を解決したい方にお勧めです。
- 一眼レフカメラ初心者でRAWで撮影をスタートしたいんだけど、RAWってそんなにいいの?
- もう少し自分の思うように写真を現像・レタッチしたいけどどうしたらいい?
- インスタにアップするときに映える写真にしたいけどどうしたらいいの?
- DPP4ってどこまでできるの?
今回は実際に一つの写真を見ながら、
DPP4を使ってレタッチするやり方を、私がこの写真を見ながらこうしたい、ああしたいと考えた順番で、
工程途中の写真と一緒に紹介していきますので、これからDPP4を触る方にはきっと参考になると思います。
是非BeforeとAfterを比較してみてください。
DPP4はCanon純正のRAW現像ソフトでCanonユーザなら無料で使えますが、
とっても優秀なソフトなので使わない手はないです。
Lightroomも優秀ですが、まず無料でどこまでできるか見てみるのも良いと思います。
最後に設定した項目のまとめも載せたいと思います。
では、早速いってみましょー。
まず、JPEG画像とカメラ設定
まず今回現像&レタッチしていく画像がこちらです。
いい天気だったので、日差しがいい具合に差し込んで明暗が綺麗に見えます。帽子に当たる日差しが綺麗です。
今回の主役になる手前の女性にも奥のグリコサインにもピントが合っていてほしかったのでF8で撮影しています。
グリコサインや道頓堀での撮影となった時に、どちらかというとガチャガチャした、にぎやかなイメージがあるのでそういう雰囲気に合ったワンピースを選ぶことで、グリコサインと対照をなしても負けない女性を演出したいと思っていました。
DPP4の最初の設定値はこちらです。ここからいろいろ触っていきます。
明るさ調整:0
ホワイトバランス調整:オート(雰囲気優先)
微調整:なし
オートライティングオプティマイザ:標準
ピクチャースタイル:オート
詳細設定:オール0
シャープネス:アンシャープマスク 強さ4 細かさ4 しきい値4
レタッチ&現像でどんな作品にしたいのか考える
今回は服の選択からも、にぎやかなイメージの作品を作りたいと思って撮影しました。
元画像はちょっとくすんでいるので、そこさえ調整できればこのままでも悪くないと思っているのですが、
私の中ではもう少し色に厚みがあって、濃い色がたくさん載っている作品を作りたい、
でもあまり不自然にはしたくない、
というちょうどいいところを狙って、レタッチしていこうと思います。
レタッチするときのコツは・・・
- 撮影した現場での色合いや雰囲気を覚えておく
- どんな写真に仕上げたいかによって微調整、時には大胆に!
RAWで撮影するメリット
RAWで写真を撮影するとJPEGではできなかった明るさの調整や、自分が思っている写真にするという作業を、画質を損なうことなく実現できるので、
あたかも「後だしじゃんけん」のようにいい作品を作れるというメリットがあります。
もちろんその場で写真を撮るときに適正なカメラ設定にしておかなければ、いくら現像段階で頑張ってもできないことはありますが、もう少し明るくしたほうがよかった、などはカメラの小さな画面ではなかなかわかりづらいですよね・・。
また自分が撮影した写真を見せるときの「仕上げ」とか「ブラッシュアップ」のイメージでRAW現像ができるので、RAWで撮影することにはたくさんのメリットがあります。
DPP4を使ってレタッチしていく
さて、どういう写真にしたいかの方針が決まったので、ここからは写真を実際にレタッチしていきます。
考えたことと合わせて書いていきますね。
1、ピクチャースタイル:風景 に変更
まず、ピクチャースタイルで雰囲気がガラッと変わるので、ここで自分のイメージしているものと近いものがないか探します。
今回はガチャガチャしたにぎやかな印象を出したいのと色をパキッっと出したいと思って探した結果、「風景」がもっとも当てはまったため、ピクチャースタイルを変更しました。
これによって、グリコサインの色や女性が着ている服の明るい部分の鮮やかさが変わりました。
2、詳細設定>ハイライト:-5 に変更
続いて、左上に広がる空の色が、撮影時の色と少し違う印象になっているのでそこを変更しにいきます。
ちょっと淡い感じになってしまっているので、詳細設定のハイライトをできるだけ下げることで空の色をより青く調整しました。
3、明るさ調整:+0.17 に変更
つづいて、ハイライトを下げたことで少し全体の明るさを上げてやることにします。ここでは一目盛分だけ上げると結構雰囲気が変わったので+0.17でおさえました。
ほんの少し明るくなったという印象なのですが、帽子の明るさの出方や空の色合いなどを見ていただくとより分かりやすいかもしれません。
通常の現像の範囲で行くと、この辺りで終わっても自然でさわやかな写真に仕上げられると思います。
こちらのほうが好みだという方もいらっしゃるかもしれません。
ただ今回はもう少し色味をぐっと入れていきたいという思いから色調整タブを使ってレタッチしていきます。
4、色調整タブ:レッド・ブルーを変更
色調整タブではそれぞれの色合いを増やしたり減らしたり、色に応じて設定を変更できます。
今回強調したいグリコサインのブルーとレッド、そして女性が着ている服の明るい部分がレッドであったため、この二つに調整を入れていきます。
調整の入れ方は、HSLであらわされているゲージを増やしたり減らしたりするだけです。
HSLとは、色を「色相(Hue)」「彩度(Saturation)」「輝度(Lightness)」に基づいて調整するもので、たとえば彩度がなければモノクロになったりします。
慣れるまではすこし大変かもしれませんが、だいたいどんな感じになるかを確認するために、ゲージをわざと大きめに動かすとイメージが付きやすいので是非試してみてください。
今回は レッド S:2 ブルー H:3 S:4 としました。
今回設定した内容のまとめ
DPP4の設定値を変更した結果を記載します。
明るさ調整:0 →0.17
ホワイトバランス調整:オート(雰囲気優先)
微調整:なし
オートライティングオプティマイザ:標準
ピクチャースタイル:オート →風景
詳細設定:オール0 →ハイライト:-0.5
シャープネス:アンシャープマスク 強さ4 細かさ4 しきい値4
色調整タブ
レッド S:2 ブルー H:3 S:4
最初の画像とレタッチ後の画像を比べてみる
さてさて、どうでしょうか?
最初の画像より、しっかり色の厚みがのったにぎやかな写真に仕上げることができました。
また、空の色もAfterのほうが自分がイメージしていた色と近いので思ったとおりの作品に仕上げることができました。
色の調整などは少し触るとガラッと印象が変わってしまうので
自分のイメージを忘れないよう、
時々もともとの画像を見ながらたどり着きたい作品のイメージを脳内に描きつつ、
少しずつ触っていくとイメージ通り作りやすいかなと思っています。
番外編:すこしノスタルジックな雰囲気を・・・
これは好みが分かれそうですが、色調整タブで色相を-10下げてノスタルジックな印象を添加してみました。
写真をSNSなどにアップするときフィルターで一口に決めてしまうこともできますが、
自分の作品として作りこむことができるDPPは最高だと思います。
今回はグリコサインと女性の街角スナップを作例にして、DPP4を使ったRAW現像&レタッチを見ていただきました。
皆さんの写真ライフに参考になれば幸いです。
今回も見てくださってありがとうございました!
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